フリーランス経費一覧
【2026年版】
フリーランス・個人事業主が確定申告で計上できる経費を完全解説。ソフトウェア代・家賃按分・通信費・書籍代など、何が経費になるか具体例でわかる一覧ガイド。青色申告との組み合わせで節税を最大化する方法も紹介します。
📌経費計上の大前提:3つのルール
事業との関連性
その支出が「事業を行うために必要だった」と説明できることが必須。趣味・プライベート目的は不可。
領収書・記録の保管
領収書・レシートを保管(青色申告は7年間)。日付・金額・目的のメモも重要。
家事按分の合理性
兼用のものは合理的な按分割合(面積・時間・回数など)を根拠として設定する。
💡 青色申告で節税効果を最大化!
青色申告(e-Tax申告)をすると、経費計上に加えて65万円の特別控除が受けられます。 所得税率20%の方なら所得税+住民税で年間約19.5万円の追加節税になります。
📝 青色申告の節税効果を計算 →📊業種別・経費率の目安
| 業種 | 経費率目安 |
|---|---|
| エンジニア・プログラマー | 10〜25% |
| デザイナー・クリエイター | 20〜40% |
| ライター・編集者 | 10〜20% |
| コンサルタント | 10〜20% |
| カメラマン・映像クリエイター | 30〜50% |
| 講師・インストラクター | 15〜30% |
| 物販・EC(在庫あり) | 50〜80% |
※あくまで目安。実際に事業で支出した費用のみが経費として認められます。経費率が高すぎると税務調査で指摘されるリスクがあります。
🗂️フリーランス経費カテゴリー別一覧
💻ソフトウェア・クラウドサービス
- 経費
会計・確定申告ソフト
freee、マネーフォワード、弥生などのサブスクリプション費用。全額経費。
- 経費
Adobe Creative Cloud
Photoshop、Illustratorなど業務で使うデザインツール。全額経費。
- 経費
GitHub・GitLab(有料プラン)
エンジニアの業務で使うコード管理サービス。全額経費。
- 経費
Figma・Canva(有料)
デザイン・資料作成ツール。業務使用分が経費。
- 経費
ChatGPT Plus・Claude Pro
業務効率化に使うAIサービス。全額または按分で経費。
- 経費
Slack・Zoom(有料)
業務連絡・オンライン会議ツール。全額経費。
⚠️ 個人利用との兼用は按分
- 経費
DropboxやGドライブ(有料)
業務データの保存・共有サービス。全額経費。
- 経費
Notion・Obsidian(有料)
業務のメモ・プロジェクト管理ツール。按分で経費。
🏠家賃・光熱費(家事按分)
- 経費
- 経費
電気・ガス代
仕事部屋の面積割合または使用時間割合で按分。目安10〜30%。
- 経費
インターネット(固定回線)
仕事・プライベート兼用なら50〜80%で按分。専用回線は全額経費。
- 経費
水道代
業務での使用が少なければ按分比率は低め(5〜10%程度)。
- 経費
火災保険(自宅兼事務所分)
家事按分で事業使用割合相当を経費に計上可能。
- 経費
固定資産税(持ち家の場合)
自宅兼事務所なら事業使用面積割合で按分。
⚠️ 持ち家は減価償却も考慮
📱通信費・機器代
- 経費
スマートフォン(月額)
仕事とプライベート兼用なら30〜80%で按分。業務専用なら全額経費。
- 経費
- 経費
モニター・周辺機器
10万円未満なら全額経費。業務専用が条件。
- 経費
マイク・カメラ(業務用)
オンライン会議・配信業務での使用が明確なら経費計上可能。
- 経費
ルーター・NASなど
業務使用が主目的であれば経費計上可能。
🚗交通費・移動費
- 経費
打ち合わせ・商談の交通費
電車・バス・新幹線など、業務目的の移動は全額経費。領収書を保管。
- 経費
- 経費
高速道路料金・駐車場代
業務目的の移動なら経費。ETCカードの明細で管理。
- 経費
タクシー代
業務目的なら経費。深夜の帰宅(業務後)も認められることが多い。
- 経費
出張旅費(宿泊費含む)
業務目的の出張なら宿泊費・交通費・出張手当(日当)も経費計上可能。
📚書籍・教育・セミナー
- 経費
業務関連書籍・電子書籍
技術書・ビジネス書・業界誌など、業務に関連する書籍は全額経費。
- 経費
オンライン学習(Udemy・Courseraなど)
業務スキルアップのための学習コースは経費。趣味目的は不可。
- 経費
セミナー・勉強会の参加費
業務関連のセミナー・ウェビナー参加費は全額経費。
- 経費
資格取得費用
現在の業務に直接関連する資格(例:ITパスポート、簿記など)は経費。
⚠️ 新分野への転職目的の資格は不可
- 経費
Kindle Unlimited・電子書籍サービス
業務関連書籍を主に読む場合は按分で経費計上可能。
🤝接待・会議費
- 経費
取引先との食事・接待
業務上の関係者との飲食費(接待交際費)。「誰と・何のために」をメモ記録すること。
- 経費
名刺代
業務用名刺の制作費。全額経費(消耗品費)。
- 経費
打ち合わせ時のカフェ代
取引先との打ち合わせに使ったカフェの費用は経費。一人での作業は原則不可。
⚠️ 個人のコーヒー代は不可
- 経費
贈答品(お歳暮・お中元など)
取引先への贈答品は接待交際費として計上可。
🖨️事務用品・消耗品
- 経費
文房具・コピー用紙
業務に使う消耗品は全額経費(消耗品費)。
- 経費
プリンターのインク・トナー
業務用プリンターの消耗品は全額経費。
- 経費
切手・封筒(郵便費)
業務連絡に使う郵便費は経費(通信費)。
- 経費
- 経費
作業用の衣装・ユニフォーム
業務専用の制服・ユニフォームは経費。通勤服・普段着は不可。
💼外注費・業務委託費
- 経費
- 経費
税理士・会計士への報酬
確定申告代行・税務相談の費用は全額経費(専門家報酬)。
- 経費
弁護士費用(業務関連)
業務上の契約書確認・紛争対応の費用は経費。プライベートは不可。
- 経費
📣広告・宣伝費
- 経費
Web広告(Google・SNS広告)
業務集客のための広告費は全額経費(広告宣伝費)。
- 経費
Webサイト・ポートフォリオの制作・維持費
業務用ポートフォリオサイトのドメイン代・サーバー代・制作費は経費。
- 経費
名刺・チラシのデザイン・印刷費
営業ツールの制作費は経費(広告宣伝費)。
🚫経費にならない(NG)もの
家族との食事代(接待性なし)
プライベートな食費は不可
普段着・ファッション費用
業務専用でないスーツ・服は不可
趣味の書籍・ゲーム
業務関連性が証明できないもの
個人的な旅行費
観光目的は不可(業務目的の出張は可)
ジム・フィットネス代
健康維持目的でも業務経費として認められにくい
スマホのプライベート利用分
業務外の利用割合部分は不可
罰金・違反金
交通違反の罰金などは経費不可
所得税・住民税
税金自体は経費不可(個人事業税は除く)
※架空の経費計上は「脱税」にあたります。税務調査では領収書の有無・業務との関連性を確認されます。グレーなものは税理士に相談を。
🔧経費・節税の計算に使えるツール
❓よくある質問
- フリーランスが経費にできるものは何ですか?
- フリーランスが経費にできるものは、事業に直接関連する支出です。具体的には、仕事で使うソフトウェア・サービス料(Adobe、クラウド会計など)、自宅家賃の按分(仕事部屋の割合)、通信費(インターネット・スマートフォン)の按分、交通費(移動交通費、仕事関連の旅費)、書籍・教材費(業務関連)、事務用品・消耗品、広告費・マーケティング費用、取引先との接待交際費(業務性が明確なもの)などが含まれます。
- 家賃は経費になりますか?
- 自宅の一部を仕事場として使用している場合、事業使用割合に応じた家賃を経費(家事按分)として計上できます。按分の方法は「部屋の面積割合」や「使用時間割合」が一般的です。例えば30㎡の部屋を仕事部屋として使い、全体が100㎡なら家賃の30%が経費になります。合理的な根拠を記録しておくことが重要です。
- 経費率はどのくらいにすればいいですか?
- 業種によって異なりますが、エンジニア・コンサルタント・ライターなど在宅系は10〜25%程度、デザイナー・カメラマンなど機材費が多い職種は25〜40%程度、仕入れや実店舗がある場合は40〜70%程度が目安です。ただし実際に事業に使った費用のみが経費として認められます。架空の経費計上は脱税にあたるため、必ず領収書・レシートを保管してください。
- 青色申告するとどれだけ節税できますか?
- 青色申告(e-Tax申告)では65万円の特別控除が受けられます。所得税率20%+住民税10%の方なら約19.5万円の節税になります。また赤字を3年間繰り越せる・家族給与を経費にできる(専従者給与)など多くの特典があります。年収400万円以上のフリーランスは青色申告をしないと大きな損失です。
- プライベートと仕事兼用のものは経費になりますか?
- 仕事とプライベートで兼用するものは「家事按分」として、事業使用割合に応じた部分だけを経費にできます。スマートフォンは業務50%なら費用の50%、自動車は業務走行割合に応じた割合が経費になります。「全額プライベートで使うもの」は経費にはなりません。按分の根拠となるメモや記録を残すことが重要です。
- 経費の領収書はどのくらい保管すればいいですか?
- 確定申告に関する書類(領収書・帳簿・申告書の控えなど)は、青色申告者は7年間、白色申告者は5年間の保存が義務付けられています。電子保存(スキャンデータ)も要件を満たせば認められます。クラウド会計ソフト(freee・マネーフォワード)を使うと領収書の写真保存・帳簿自動作成ができ便利です。
- 副業での経費計上のルールは同じですか?
- 副業の経費も同じルールが適用されます。副業収入が「雑所得」の場合は収入を超えた経費の損益通算はできませんが、「事業所得」として認定されれば損益通算・赤字繰越も可能です。副業を事業所得として申告するには帳簿の整備が重要で、2022年の国税庁通達改正後は「帳簿の有無」が認定の中心要件になっています。
- 30万円未満の備品は一括で経費にできますか?
- 青色申告をしている中小企業者等は「少額減価償却資産の特例」として、30万円未満の資産を購入した年に全額経費にできます(年間合計300万円まで)。10万円未満の消耗品は減価償却なしで全額経費になります。10〜30万円の資産は通常は減価償却が必要ですが、青色申告者はこの特例で一括計上できます。